ONE HARTZ STEEL ORCHESTRA Presents STEEL CARNIVAL

開催日時
2015年5月6日(水) 14:00開演
会場
高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
入場者数
約700名

関西を代表するパーカッション奏者である山村誠一さん率いる「ONE HARTZ STEEL ORCHESTRA」は、大阪、兵庫、そして高知(いの町旧吾北村上東地区)にある「パンの学校」のメンバーからなる本格的なスティールパンオーケストラです。
今回の公演は「上東パンの学校」の10周年を記念したもので、四国初の規模となる、フルメンバー総勢40名の編成であり、舞台上は約80台のスティールパンで埋められました。

「STEEL CARNIVAL」と題された本公演の、その一曲目は、たったひとりの音で始まるクラシックナンバー『主よ人の望みの喜びよ』で、ぞっとするほど静かなものでした。次第に、小さな音が波紋のように広がり、重なりをみせ、曲の終盤はまさにオーケストラの名にふさわしい重厚な音の塊となっていました。
MCを挟んでからは、オリジナル曲『Little nuts Island』など、軽やかな曲が奏でられ、一部の終盤、スペシャルゲストの二階堂和美さんが加わった『憧れのハワイ航路』、『あなたと歩くの』は、まさに天真爛漫なパフォーマンスで、会場は大いに沸き上がりました。

スティールパンの紹介から始まった二部は、『よさこい節』、『ルパン三世のテーマ』、『どうにもとまらない』で一気に盛り上がり、クラシック、ラテン、エキゾチカ、歌謡曲など、様々なジャンルの楽曲を通して、スティールパンという楽器のもつ多様な表情を存分に楽しめるものでした。
そして、二階堂さんの『いのちの記憶』は、ぐっと心を締め付けられるような、圧倒的な表現力で、会場には涙を浮かべる方もいらっしゃいました。

アンコールは、山村さんと二階堂さんのお二人による『ケセラセラ』の後、再び全員が舞台に集まり、『リズミカル・キッチン』や『関白宣言』、『ドレミの歌』と、心から踊りだすような全4曲が演奏される、盛り沢山の内容でした。
公演のラストは、ワンハーツ・スティールオーケストラのフラッグが振られ、クラッカーが弾かれ、拍手が鳴りやまない、会場全体が本当に「カーニバル」と形容される熱量と感動を帯びていました。

本公演の開催にあたり、「上東パンの学校」の皆さまには、運営や広報活動などにも尽力いただきました。終演後のアンケートには、「上東パンの学校に参加してみたい」という声も聞かれ、次の10年に向けての一助になれたのではないかと感じています。

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