平成28年度美術アドバンスドセミナー 絵画技法材料学-西洋と日本の美術を技法材料で俯瞰する-
~フレスコから合成樹脂までを支持体と技法材料で辿る~

開催日時
2016年11月12日(土) 13:30~17:30
2016年11月13日(日) 9:30~16:00
会場
高知市文化プラザかるぽーと 11階 大講義室
参加者数
17名

絵画制作の経験者のさらなるスキルアップを目的に、美術アドバンスドセミナーを今年も開催しました。
昨年、一昨年に引き続き、京都造形大学で絵画技法材料学を研究する青木芳昭教授を講師に迎え、洋画や日本画といったジャンルとらわれない絵の具の使い方やパネルの作り方などを2日間に渡って学びました。
特にパネル作りでは、講義内容を組み立てる段階で講師から「その土地に根差した素材を使った作品制作というものをもう一度見直してほしい」という提案があり、今回は「漆喰」を取り入れました。漆喰の原料はご存じのとおり石灰で、高知で採れる石灰の質は全国的にトップレベル。高知では土佐漆喰として、昔から家屋の壁などにも使われ、私たちにはなじみ深い素材です。
講義では木枠に綿布を貼り、その上に漆喰を薄く湿布してパネルを作成。綿布のみのパネルと漆喰を塗ったパネルそれぞれに絵を描き、その質感の違いを確かめました。また空き時間には講師が海外で見てきた展覧会や出会ったアーティストなど、最新のアートの流れをスライドで紹介したり、受講生同士が情報交換するなど、中身の濃い充実した時間になりました。


    アンケートより
  • 思っていたよりもとても専門的で、はじめは講義についていくのにいっぱいいっぱいでしたが、終わってみるととても素晴らしい学びの機会になったと思います。
  • 新しい情報が多すぎて、たくさん頭からこぼれ落ちていますが、画材を作るのがとても楽しそうで、色々なことをそこから学びたいと思いました。
  • 少し難しいと感じましたが、これからの制作に目標というか、広がりができたと思います。


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