身体、言葉、音楽による ダンスパフォーマンス「人体について」

開催日時
2018年1月21日(日) 15:30
会場
高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
入場者数
32名

「公共ホール現代ダンス活性化支援事業」は公共ホールの活性化や芸術活動の環境づくりを目的に(一財)地域創造が行っている助成事業のひとつで、コンテンポラリーダンスのアーティストによる公演と、アーティストが地域の様々な団体や場所に出向きダンスを通し交流を行うアウトリーチ及び公募で行うワークショップからなる「地域交流プログラム」で構成されています。
今回、私たちは〝「表現」を楽しむきっかけづくり〟をねらいとし、振付家・ダンサーで、全国各地で市民参加のダンス作品製作を手掛けてきた山田珠実さんと本事業を実施しました。地域交流プログラムでは、普段の生活では見過ごしがちな「自分の体」を意識するという目的のもと、高知大学演劇研究会、土佐中学高等学校音楽部(合唱)、高知追手前高等学校舞踊部の3か所で、それぞれの部の活動を意識した内容のストレッチ方法や体の使い方を体験するアウトリーチを実施しました。公募ワークショップは「体についての基礎の基礎」と題し、集まった10代から80代までの様々な年代の方たちが音楽やリズムに合わせ楽しく体を動かしてもらったり、人体の模型や図を示しながら関節や骨の動きに関するレクチャーを行いました。
1月21日には、かるぽーと大ホールでダンス公演「人体について」を上演し、山田さんのほか2名のダンサーや音楽家ら共演者が出演。また市民の方にも現代ダンスを体験してもらう機会にするべく、公募でエキストラダンサーを募集。16名の〝市民参加ダンサーズ〟が、わずか4日(のべ15時間程度)という短くハードな稽古を乗り越え、山田さんらとともに渾身のパフォーマンスを披露しました。身体、言葉(朗読)、音楽という色々な手法を用いて「人体」の不思議さ、儚さ、力強さなどが表現された本作品。演出面でも会場である大ホールの舞台上に客席を設置し、本来の客席部分もダンスのアクティングエリアとして使用するなど、普段のホール公演とはひと味もふた味も違う面白い作品となりました。私たち主催者にとっても様々な面で今後の文化事業展開の可能性を探る貴重な機会となり、得られた成果と課題、市民参加者らの感想などを今後に十分生かしていきたいと思います。


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