Kochi Art Messe−高知アートメッセ−

開催日時
2019年1月17日(木)〜1月20日(日)
会場
高知市文化プラザかるぽーと7階
市民ギャラリー第1展示室
入場者数
727名

高知の若手美術作家の作品展示と販売を行う企画展「高知アートメッセ」が、2019年1月17日(木)~1月20日(日)、高知市文化プラザかるぽーと市民ギャラリー第1展示室で開催されました。
この事業は、これからの高知の美術文化を担う若い世代の作家の応援を目的とし、作家を多くの人に紹介する場であるとともに、単なる鑑賞だけではなく、来場者に色々な美術の楽しみ方を提案する場を目指し〝美術のファン〟を地域に増やしていこうという取り組みです。
本展では、誰でも踏み入れやすいアート(美術)との関わり方として「好きな作品を飾って楽しむ」ことを提案。16歳~40歳未満の作家から公募した平面の小作品を展示し、全作品を購入可能な「見本市」としました。(タイトルに入っているメッセはドイツ語で見本市) 販売価格は作家が設定し、観覧者は好きな作品をその場で購入できる仕組みです。 会場には48名から寄せられた洋画、日本画、書、写真など111点を展示。高校生から30歳代後半の長く制作を重ねてきた世代まで幅広い作家が参加しました。「見本市」であるため静かに観覧する必要はなく、仲間同士で「この作品はいいね」「欲しいけどちょっと手が出ない価格だな」など、自由に意見を交わす様子が見られ、各々が鑑賞を楽しんでいました。  また会場には出品作家の姿もあり「他の作家の作品に刺激を受けた」「作品が売れたことで今後の励みになる」などの声を寄せてくれました。売約になった作品は33点。購入者に感想や作家への応援メッセージをいただき、その声を作家本人に届けました。
今回のような企画を通して、今後、日常生活の中でアートを楽しむという文化が時間をかけてでも少しずつ育っていけば、今まであまり目を向ける機会のなかった地域のアートにも目を向けるきっかけとなり、人に関心を持たれることで作家の制作意欲にも良い影響を生むのではないか。美術の「日常化」が作家への追い風となり、高知の美術文化を取り巻く環境が今以上に活性化していくことを願い、今回得られた成果や反省を踏まえ、今後のさらなる美術事業の展開を検討して行きたいと思います。


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