第68回 高知市夏季大学

開催日時
2018年7月17日(火)~7月28日(土)
火~金曜日 18:30~20:00
21日(土)  15:30~17:00
28日(土)  15:00~16:30
※日・月を除く10日間
会場
高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
入場者数
8,930名(10日間延べ人数)

夏季大学は中央公民館事業として1951年にスタートしました。「市民の知的開発、文化教養の向上、情操の涵養を図る」という開講当初に掲げられた目的のもと、毎年、経済・科学・政治・芸能・社会・歴史・スポーツなど、各界で活躍する著名人・有識者の皆様にご登壇いただいております。
本年は、例年以上に各種メディアで活躍する皆様に多くご講義いただくことができ、2011年以来、7年ぶりに、さらにわずか5日で受講票が完売となり、梅雨明けと共に大変な酷暑となったにも関わらず、たくさんの受講生にご来場いただきました。
初日17日(火)の講師、東京大学大学院教授の石井直方さんには高齢の方でも効果的に筋力を強化できる筋力トレーニング法「スロートレーニング」について、トレーニング方法の実技も交え、わかりやすく解説していただきました。
18日(水)の講師は、マルチプランナーの小林さやかさんにご登壇いただきました。「ビリギャル」のモデルとなった小林さんの講演には、大変多くの高校生の来場があり、ご高齢の受講生からは「夏季大学がとても活気づいたようで、大変良かった」というお声もいただきました。
19日(木)は、カーリング選手の本橋麻里さんに、プロスポーツ選手と家庭を両立するご自身の生き方についてご講演いただきました。丁度2018年2月に行われた平昌オリンピックで銅メダルを獲得したこともあり、会場はメダリストを迎えるという独特な熱気を帯びていたことが印象的でした。
20日(金)の講師は、早稲田大学教授の中林美恵子さんで、アメリカの国家公務員として勤務したご自身の経歴を踏まえ、トランプ大統領就任後大きく変化している現在のアメリカのリアルなお話を聞くことができました。
21日(土)は、東京大学教授・宇宙線研究所長で、2015年にノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章さんにご講義頂きました。講演後の質疑応答の時間では受講生からの質問が途切れることが無く、講演全体を通して大変濃密な知の空間が広がっていました。
24日(火)は、爆発的なブームとなっている『漫画 君たちはどう生きるか』の漫画家・羽賀翔一さんと、その企画を担った株式会社マガジンハウス取締役編集担当・鉄尾周一さんのお二人から、小説を漫画化するに至った経緯やそのねらいなどのお話を聞きました。講演の中ではライブドローイングやプレゼント企画も実施しました。
25日(水)は、将棋棋士、加藤一二三さんにご登壇いただきました。将棋界のレジェンドならではのお話に、会場は時に笑い、時に真剣に、その挑戦を続ける人生のお話に聞き入っていました。
 26日(木)の講師は、お笑いタレントの中田敦彦さんでした。講演のほか、ご自身からの要望で、急遽来場者全員との握手会を行うなどハプニングもありましたが、高校生を中心に、大変多くの若年層の来場があり、モニター席を含め会場は満席となりました。
27日(金)は、脳科学者の中野信子さんにご講演いただきました。脳科学という難しい内容でありながら、大変わかりやすく、そして非常に面白く解説していただきました。また、当日券を購入された方が過去最高を記録するなど、受講生の期待値の高さも窺える講義でした。
最終日、28日(土)は、教育学者の齋藤孝さんにご講演いただきました。コミュニケーションについて、受講生を巻き込んだワークショップ形式で講演を進める時間もあり、予定時間を大きく超えてしまいましたが、大変満足度の高い講演でした。もう一度講演を聞きたいという声が非常に多く寄せられたことも印象的で、齋藤先生にしかできない特別な講演となりました。
会場のアンケートで寄せられた様々なご意見も参考にしながら、来年度以降の講師陣や会場運営など、より充実し、多くの方に参加いただける夏季大学となるよう検討したいと思います。


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