イタリア児童演劇 La Baracca 高知・愛媛ツアー「Una storia sottosopra(さかさまのお話)」

開催日時
2018年8月2日(木)
1回目13:00開演 2回目15:00開演
会場
高知市文化プラザかるぽーと 小ホール
入場者数
1回目75名 2回目79名

1976年、イタリアで一番最初にできた児童劇団「La Bracca」(ラ・バラッカ)。ヨーロッパを中心に子どものための作品を発表し続けている。
『さかさまのお話』は、スロヴェニアやルーマニアのフェスティバルで審査員賞を受賞する等、世界各地で高い評価を受けており、日本では高知が初演となる。
本作は、アンドレアとカルロッタ、二人のイタリア人が一言もしゃべらないで、芝居をする40分の無言劇。
本番前日、「リハーサル!? 僕たちは何度もこのお芝居をやってるから必要ないよ。本番を楽しみにしてて」と言われ、テクニカルリハーサルのみを終えて、観光に行く二人。。言葉がないお芝居に、子ども達は飽きることなく見れるのだろうか… という不安は、開演5分で払拭された。
数種類の音楽、簡単な照明の切り替え、言葉を発しないことの難しさ、それを感じさせない表情と演技。 舞台美術は、大きな紙とペンで用意できるほどシンプルな作りでありながら、想像力をかきたてられるお話し、そして分かりやすい構成。
多くの子どもの笑いを生み、一緒に見ている大人もそれに喜ぶ。観客の反応を楽しみながら、表情を微妙に変えていく演技。観客との絶妙な距離感。 どれもが素晴らしく、ヨーロッパで長年評価され続けているその実力を、見事に魅せてくれました。
終演後、出演者であるアンドレアは、今回の感想を語ってくれました。
「僕は、背が高くて体も大きく、ひげもたくさんだから、恐がれられることが多いんだ。 最初は、なんだこの大きい外国人はっていう目で、彼らは(日本人の子ども達)僕を見てくる。けど、今回やってみて、僕は、日本人の子どもを大好きになったよ。僕らが登場した時には、彼ら(日本人の子ども達)との間には大きな壁があったんだ。でも、僕が演技を始めると、その壁を一つひとつ壊していき、彼らの方からどんどん近寄って来てくれた。最後には、フレンドになれた。演じていて、すごくおもしろかったよ。」
日本食や日本のアニメ、日本文化に国民性、とにかく日本が大好きなアンドレアとカルロッタ。次来た時は、「神戸牛が食べたいよ」と言って、次の地へと向かいました。


アンケートより
・子どもが舞台に引き込まれていた。舞台の作り方、演技力の高さ、すごく良かった。
・言葉がなくても言葉以上の気持ちが伝わってきて、風や街や川も感じられ、大人でも充分楽しめた。
・子ども達が使う紙と絵の具でこんなに素敵なステージができるなんて、言葉がなくても子どももよく分かっていて、登場したネコも実物みたいで、とても感動しました。


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