高知演劇ネットワーク演会 合同公演 内藤裕敬 作・演出「雨かしら」

開催日 2013年2月10・11日(日・月)
会場 高知市文化プラザかるぽーと 小ホール
入場者数 379名

かるぽーと開館10周年記念事業として、演劇合同公演「雨かしら」を開催しました。
この公演は、高知で活動をする劇団により組織された「高知演劇ネットワーク演会」との協働制作で行われ、舞台制作・出演は演会の選抜メンバーが集結。
作・演出は読売演劇大賞・優秀演出家賞や文化庁芸術祭優秀賞を受賞するなど関西演劇界の一線で活躍する一方で、多くのワークショップや高校演劇の指導などで高知と縁深い、南河内万歳一座座長・内藤裕敬氏を迎えました。

作品のテーマは「コミュニケーションとディスコミュニケーション」。
どんな厳しい状況にもかかわらず、芝居を続けていこうと苦しみもがく劇団、そしてバラバラになりながらも関係を繋ごうと努力する家族という構図を劇中劇の形で表現しました。

公演に向けた稽古は10月末より始まりましたが、基礎訓練や稽古の進め方、戯曲の解釈など、それぞれが普段自分たちの劇団で行う稽古とは勝手が違う中で試行錯誤を繰り返し、少しずつお互いの関係性を築きあげ、「良い作品を創ろう」という目標の下、本番に向かって進むという、劇中劇の内容を地で行く制作過程となりました。
公演当日は3公演とも満員のお客様にお越しいただき、多くの方に高い評価をいただきました。

本公演は、外部より演出家を招くことでの個々の表現者としてのレベルアップと、劇団や世代間の垣根を越え、作品を創り上げた制作面においても非常に重要な意味を持ったように感じます。
本公演が今後、地域の表現者と繋がり、作品を創り上げていくという事業団の活動の礎となるよう頑張っていきたいと思います。


【出演】
丸山良太(シャカ力)/井上杏里(TRY-ANGLE)/前田澄子(TRY-ANGLE)/行正忠義(シャカ力)/ 領木隆行(TRY-ANGLE)/大塚美奈(劇団.どっと)/吉岡千夏(文化猿人)/ 阿井瑞希(劇団シアターホリック)/松島寛和(劇団シアターホリック)

【スタッフ】
作・演出:内藤裕敬/音楽:藤田辰也
山田紫織(劇団シアターホリック)/近藤穂香(劇団シアターホリック)/ 大町愛華(劇団シアターホリック)/中平花(劇団シアターホリック)/吉良佳晃(劇団プラセボ)/ 西香菜子(文化猿人)/岡村実記(シャカ力)/西本一弥(シャカ力)/渡辺枝里(屋根裏舞台)/ 日野早人(屋根裏舞台)/藤岡武洋(劇団MAC)/山下斎/吉田剛治(高知市文化振興事業団)
音響・照明協力:四国舞台テレビ照明


    アンケートより
  • 自分が分かりきっていない(理解しているか?)のだけれど、何だか泣いた。何が伝わってきたのか考えてみます。
  • 最後まで展開が読めず、すごく面白かったです。色んな「見えない・聞こえない・伝えられない」ヘレンを主体にして見られて楽しかったです。場転をこんなやり方でやるのを見たことがなかったので、見ていてドキドキしました。役者さんの体力にびっくりしました。
  • 演劇をしている身として、すごく考えさせられるものでした。内藤さん独自の世界がすごく面白かったです。
  • 頭がいっぱいいっぱいでしたが観終わった感が強くありました。世の中、まだ高知でもいろいろ刺激があるのだと再感しました。
  • お芝居してみたくなりました。楽しかったです!
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