山海塾「降りくるもののなかで-とばり」
開催日時 | 2013年7月5日(金) 19:00開演 |
会場 | 高知市文化プラザかるぽーと 大ホール |
入場者数 | 360名 |
5年ぶりとなる山海塾高知公演を開催しました。
今回の演目は、2008年にパリで初演後、2010年に辛口で有名なニューヨークタイムズ紙が絶賛した演目「降りくるもののなかで—とばり」でした。
天児牛大氏率いる山海塾には、香美市香北町出身の舞踏手・竹内晶氏がおられます。竹内さんは公演に先立ち帰省し、プロモーションとワークショップを行い、地元の表現者との交流を深めました。
公演当日、舞台後方からは6600個の星の光が降り落ち、楕円形の舞台には2200個の儚き命が発光するという幻想的な舞台演出のもと、会場は山海塾独特の静寂につつまれました。その中で、8人の舞踏手は全身を白塗りにし静かにゆらいでいました。白塗りである理由は、舞台に日常を感じさせず、この世のものではないという異界性を導きだすためだそうです。
その異界性に導かれた多くの来場者から「一言もしゃべらないのに、心の中に熱いものを感じた」。「素晴らしい体の動き。人間の体と動きだけで、こんな世界を作れるなんて驚きでした」等と、見る者に衝撃と感動を与える一夜となりました。なにより通常、入場者の3割ぐらいのアンケート回収率が5割を上回っていたことが、来場者の満足度の高さを大いに物語っていました。