富良野GROUP公演 2016冬「屋根」 倉本聰が描く 日本の家族史
開催日時 | 2016年2月18日(木) 18:30開演 |
会場 | 高知市文化プラザかるぽーと 大ホール |
入場者数 | 820名 |
2016年2月18日、かるぽーと大ホールにおいて、「富良野GROUP公演 2016冬『屋根』倉本聰が描く 日本の家族史」を開催しました。
舞台演出からの引退を表明した倉本聰氏が手掛ける最後の作品となった「屋根」。戦前戦後の激動期から大量浪費の現代へと続く時代の流れを、富良野の山里に暮らす明治生まれの1組の老夫婦の住まう家を軸として描いていきます。
戦争や貧困といった重いテーマを扱っていながら、随所にコミカルな動きと台詞を入れることで、所々で場内に笑い声がこぼれ、2時間超の長い演劇でありながら、最後まで観客の興味をそらさないエンターテイメントとしても良質な舞台作品でした。
後半のメインとなっていた老夫婦の、哀愁や寂寥感を強く感じさせる演技には、心を掴まれた方も多かったようで、終演後には目頭を押さえながら会場を後にする方の姿も見受けられました。
富良野GROUPは、「明治・大正時代に生まれた祖父母世代の生き様を思い出してほしい。そこには日本人が忘れてはならない珠玉の人生訓がある…」という願いを本作品に込めています。その願いは、大ホールいっぱいに詰めかけたお客様にきっと届いたことでしょう。
関連企画として、1日限定で大勢が新聞バッグを使うイベント「ワンデー新聞バッグ」に取り組み、公演関連記事の掲載紙面を使った新聞バッグ八百個が観客に配布され、大変ご好評を頂きました。