伝統芸能の夕べ 特別公演

開催日時
2016年11月30日(水)18:45開演
会場
高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
入場者数
850名

11月30日、かるぽーと大ホールにおいて、「伝統芸能の夕べ 特別公演」を開催しました。
出演は、市川染五郎、松本金太郎、尾上右近、中村鷹之資、茂山逸平、尾上菊之丞の六名。一部は、日本舞踊の菊之丞さんと狂言師の逸平さんが本公演のために創り上げたオリジナル「三番叟」。二部は、染五郎さんと若手売り出し中の歌舞伎役者・右近さんがみせる夢幻の世界「二人椀久」。そして三部は、本公演の目玉となる親子共演 (染五郎さんと金太郎さん)に右近さんと鷹之資さんが華を添える「連獅子」です。
そのリハーサル中、染五郎さんが身ぶり手ぶりを交え、金太郎さんに舞い方を教える姿がありました。そこには、師匠としての厳しさよりも、親としてのやさしさが見え、染五郎さんの性格がにじみ出ているようでした。
親獅子・仔獅子を演じるのは初めてというお二人、歌舞伎という芸の道を生き、親子でもあり師弟でもあるという姿が、演じる獅子にダブり多くの人を惹きつけました。染五郎さんが、父・松本幸四郎さんと初めて連獅子を演じたのが12歳の時、金太郎さんはそれよりも一年早く11歳で演じました。連獅子の最後に親子で首を振り乱れるシーン毛振りでは、染五郎さんに負けないぐらい豪快に、且つ鮮やかに、最後まで父親に食らいついていく様は、非常に感慨深いものがありました。
全三部で二時間半という公演でしたが、その時間の長さを感じさせないほどの充実ぶりで、終演後は、歌舞伎公演では珍しいスタンディングオベーションが起こりました。帰路に着く人々は皆、本公演に対する好評を口にし、後日レポート三枚分の感想文を書いてくれた方もいらっしゃいました。アンケートからも、本公演を高知で観られたことによる好評価を大変多くの方にいただきました。


    アンケートより
  • 初めて観る歌舞伎で親子共演の初回を観られて、すごく楽しく幸せになりました。
  • めったにお目にかかれない役者さんに、夢うつつのような有り難い思い出の舞台、心に刻みました。
  • 金太郎くんの成長に感動し涙が止まりませんでした。他の共演者もすばらしく東京から来て本当に良かったです。


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