第7回高知の音楽活性化事業
Dual KOTO×KOTOコンサート〜日本の伝統楽器・箏の響き〜

開催日時
2018年2月24日(土)13:30開演
会場
高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
入場者数
来場者300名、アウトリーチ参加者307名

梶ヶ野亜生さんと山野安珠美さんが結成している箏デュオ、Dual KOTO×KOTOによるコンサートを行いました。
 本事業では、コンサート前の2日間で、アーティストが高知滞在中にホールの外に出てミニコンサートを開いたり、子ども達が実際に楽器に触れてみたりといった体験も含んだ地域交流プログラムも行いました。今回は、小高坂小学校、潮江南小学校でのアウトリーチ、土佐女子中学高等学校邦楽部での練習指導、桜井幼稚園年長クラスの園児をホールに招いてのアウトリーチ活動を行いました。
 小学校のアウトリーチでは、本物の箏を見るのは初めてだという児童がほとんどで、とても集中しており、じっと見ていたり楽器を弾いてみたくて仕方がないといった様子でした。「曲目を伏せて演奏し曲目を想像する」というコーナーでは友達と意見を交わし合う様子が印象的でした。
 土佐女子中学高等学校邦楽部では、定期演奏会での演奏曲の指導を行い、梶ヶ野さんと山野さんからのアドバイスを一生懸命書きとめ、90分とい短い時間でしたがどんどん演奏が変わっていきました。生徒からは、どんな曲に仕上げたいかなどイメージを聞いてもらい細かく指導してもらえてうれしかったなどの声がありました。
 桜井幼稚園の年長クラスの園児をホールに招いた際には、実際に楽器に触れる人を決めるじゃんけんで負けてしまった園児が、どうしても納得できず泣きはじめ、終わってからも園に帰るのを嫌がるというハプニングもありましたが、至近距離で見る楽器や演奏に興味津々で、お二人の演奏に合わせて元気に歌ったりもしていました。
 コンサートにも、アウトリーチ先から多くの方にご来場いただいたほか、小学生無料招待の企画で参加してくれた親子など、0歳から年配の方まで幅広い世代の方に楽しんでいただけるコンサートになりました。
 今回の高知滞在では、コンサートと4ヶ所のアウトリーチというタイトなスケジュールではありましたが、移動の合間を縫って訪れた木曜市を楽しむなど、アーティストにとっても有意義な時間となりました。
 今後も、なじみのある楽器や少し珍しい楽器など、様々な楽器を通して音楽を楽しんでもらいたいと思います。


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