本事業は、演出家・田上豊氏と俳優・日髙啓介氏に一カ月間高知に滞在していただき、田上氏の代表作「報われません、勝つまでは」を高知の現役高校生と社会人のダブルキャストにて制作、上演するものでした。
上演作品が高校を舞台としたものであるため、現役高校生にしかできないこと、社会人だからこそできることが、それぞれの座組みに光り、同じ脚本でありながら、全く受ける印象の異なった舞台に仕上がりました。両方を観劇された方には特に、様々な発見や感動を提供できたのではないかと考えます。
最終公演のアンケート回収率は95%に上り、演劇の面白さ、演じることへの関心、表現活動の可能性を、多くの人が感じられたのではないかと思います。
自主稽古から数えれば3カ月以上、中には半年以上前から携わって下さったスタッフの皆さん、未経験者も多い中で諦めず走り抜けてくれた高校生版の皆さん、仕事終わりから夜遅くまで稽古を重ねてきたかつて版の皆さんと、その座組みを支えてくださった日髙さん、全員を引っ張り上げてくださった田上さん、そしてご来場・ご協力いただいた沢山の皆さまに、感謝申し上げます。

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