2015年1月に行われた第10回美術作品コンクールにおいて、最優秀賞を受賞した上島豊正（かみじま　とよまさ）さんの個展が開催されました。
会場には「群衆」をテーマに、油彩や土佐漆喰を用いたフレスコ画など10点を展示。鮮やかな色使いで酒場やよさこいをモチーフに、表情豊かに描かれた人物や彼の作品の特徴とも言える、気や時間の流れを表した〝波状模様〟が画面全体にひしめき合い、人々が熱気を帯びて興奮する様子を描いた作品が並びました。
また会期中には会場で土佐漆喰フレスコ画を公開制作。最終日には100名近い観覧者の中、女流義太夫の竹本美園さんによる情念溢れる浄瑠璃語りと波や人のざわめきの音に合わせて、その作品に波状模様を描くライブパフォーマンスを行いました。
「今後は高知県内の色々な祭などにも足を運び、各地の文化を体感しながら作品を作っていきたい」と話す上島さん。画家としての今後の活躍がとても楽しみです。