公共ホールと地域の表現者が連携し、高知の演劇文化をさらに発展・推進することを目的とした、演劇合同公演。
作・演出は関西小劇場界の雄、南河内万歳一座の内藤裕敬、 客演に同劇団の実力派俳優、鈴村貴彦を迎え、
オーディションにより選ばれた高知の演劇人11名とがっぷり四つの演劇制作を行います。
高知の演劇の底力を、ぜひ体感ください！

内藤裕敬さん・鈴村貴彦さんのインタビューはこちら！

自己評価という言葉があるが、そもそも自己の評価は他人がするものである。

他人の評価によって自分の能力を計られるのだ。考えてみれば、社会生活とは、あらゆる要素で他人からの評価にさらされることだ。教養、仕事ぶり、人間性、笑顔や服装、雰囲気までも。何やら他者によって自分が何者であるかを勝手に決められてしまいそうである。それはまるで嵐にさらされるが如くだなァと思ったのだ。海に出なくても、どうせ嵐な私達なのだ。

ここに借金を清算する為、マグロ漁船に乗り込もうとする若者がいる。そんな夏の始まりだ。この夏にやらねばもう間に合わぬ、来年の夏では手遅れになる何かがあると、どうして夏はそんなことを思わせるのか？

夏の始まりにせかされるようにして旅立つと一体どんな嵐にさらされるのか？
マグロ漁船に乗り、嵐にさらされ消えた友人と、世間の評価にさらされ自分自身を消す友人。
夏の終わる頃、何かを体験し、この夏にしかない何かを見つけられるのか？

—夏の捜し物がどんな物語となるかなァ。

内藤裕敬

■出演
鈴村貴彦（南河内万歳一座）
阿井瑞希（劇団シアターホリック）
井上琢己（シャカ力）
清里達也（TRY-ANGLE）
谷脇ななみ
津野あゆみ（シャカ力）
濱田万央（シアターTACOGURA）
藤岡武洋（シアターTACOGURA）
丸山良太（シアターTACOGURA）
山北美砂子（劇団とりあえず）
吉岡裕太（シャカ力）
領木隆行（TRY-ANGLE）


作・演出：内藤裕敬（南河内万歳一座）
音楽：藤田辰也（南河内万歳一座）
美術：加藤登美子
宣伝美術：長谷川義史
照明：皿袋誠路（PAC West）
音響：久川俊秀（四国舞台テレビ照明）
大道具：領木隆行（TRY-ANGLE）
小道具：吉良佳晃（劇団プラセボ）
衣装：渡辺枝里（屋根裏舞台）
舞台監督：吉田剛治（高知市文化振興事業団）
制作：岡村実記（高知演劇ネットワーク演会）、筒井亮太（高知市文化振興事業団）
制作補助：西香菜子、西本一弥（シャカ力）、畠中昌子（シャカ力）、山田紫織（劇団シアターホリック）、行正忠義（シャカ力）

協力：南河内万歳一座、株式会社オン・ザ・ラン